「新しいけれど、昔から大切なこと。健全な魂は、健康な食べ物から。健康な食べ物は、健全な土から」。
 無化学合成農薬・無化学肥料の野菜作りを推進する大分県臼杵市は、2010年に、草木8割、豚糞2割を主原料とした堆肥を製造する「臼杵市土づくりセンター」を開設。慣行農業から有機農業に転換する生産者や、あたらしく農業をはじめる市民が現れる。そしてマーケットの現状は? 消費者は?――。
 将来的には子どもたちの給食を臼杵の野菜でまかないたい。全国でもはじめての試みに試行錯誤しながらも、臼杵市と市民たちが前へ向かってゆく姿をとおし、現代の「食」にとって何がほんとうに大切かを考える 、"ワタシ"から"アナタ"へ宛てたメッセージ。